2017-08

[三文役者コラム]「深夜に走る」というコト。第1夜 - 2014.04.09 Wed

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 金町時代に走っていたことで僕が得た身体的貯金は、10ウン年という月日の中で完全に使い切っていました。中年の悲哀と言っては大袈裟ですが、子供の運動会でハシャぎすぎたお父さんが重傷~救急搬送なんて話をかつては他人事のように聞いていましたが、その原因は若い頃に部活などでスポーツをやっていたという自負と過信によるムチャが大半なんだそうです。僕には子供もいなければ、過信するほどのスポーツ経験もないのですが、走り始めて1ヶ月くらいでしょうか、どうも左足首の調子がおかしくなってきました。

 ランニングを始めるにあたって、僕が(職質以外で)特に心配だったのは痛めた左足首よりも、金町時代に痛めた右膝でした。当時、深夜のランニングからインラインスケートに興味が移り、時間があれば練習していたのですが、インラインスケートは打撲による外傷のみならず、どうしても足首だけ重量が増すので転び方によってはその遠心力で筋を痛めてしまうこともあり、これはプロテクターでは防ぎようがないのです。さらに、当時の僕(もう30代だったのですが……)はグラインドシューズにもハマッてしまい、会社に泊まり込みの日々でも、夜中に抜け出して青山界隈で練習、そして運動オンチらしい派手な転倒を繰り返し、結果、日常生活に支障はないものの階段ダッシュや全力で走る時はサポーターでヒザを固めないと痛いという状態になり、そのまま放ったらかしにしてしまったのです。

 走り始めの頃は、やはり右膝が痛むのでサポーターで締め上げてごまかしていたのですが、1ヶ月もするとダッシュしない限りは痛みも出なくなったのでサポーターを外し、早歩きよりチョイ速程度&3日間隔で走り続けたところ、走行距離が3km程度まで伸びました。当時はまだGPSアプリを使っていなかったので、それは後に知ることとなるのですが、とにかく右膝にばかり注意が向いていて、左足首は痛みはするものの「すぐに治るだろう」と気にも留めていませんでした。

 が、10月も終わりという頃、早稲田から飯田橋駅まで走り、復路の信号待ちでピョンピョンと跳ねていたら突然左足首の痛みが増して、歩くのもツライ状態になってしまいました。僕は短い区間を周回するよりも、できる限り毎回違うルートを選んで往復していて(そのほうがココに掲載する写真的にも面白いのです)、遠くに行けば帰りも同じ距離を走らなければならないのです。幸い、ウチから飯田橋までは年中歩いているし、距離にしても片道2kmチョイなので歩いて戻れましたが、こういうコトがあっても深夜では電車は使えないので、小銭とケータイ以外にも、万一のタクシー代をチャージしたICカードを持ち歩くようにしました。

 この期に及んでもなお医者にもいかず、11月初旬のシューティングマッチまでには治る、という僕の予測は完全な間違いで、結局なんとか試合は乗り切ったものの痛みは増すばかり。翌日、この頃は仕事で日中はパンパンだったのですが、さすがに右膝と同じ後悔をするのはイヤだったので近所の整骨院に行きました。江戸川橋界隈は隠れたランニングの名所とも言われているらしく、ランニング障害に詳しい先生が多くいらっしゃるそうです。どのみち上達の道には更なる怪我や不調が待っているだろうし、その面倒を見てくれる先生を見つけることは必須。強がりを言うならば、それは良い機会だったのかもしれません。

 結局、左足首はくるぶしの内側の筋挫傷というコトで、患部をピンポイントで特定するのに1週間(同時期に通っていた歯医者さんで外科治療を受け、処方されたボルタレンを服用していたので、どこが痛いのか一時的にわからなくなってしまったのです……)、ガチガチのテーピングとアイシング、そして湿布で3週間。さらに経過観察の間、右膝の具合も診ていただいた結果、まずランニングだけではなくスクワットなども加えてヒザの筋力を上げれば、痛みは起こらないハズ、それとサイズも含めてスニーカーを替えたほうが良いかもしれない、というアドバイスをいただきました。

 後日、日頃からランニングに勤しむ仲間たちに「みっちりウォーキングを重ねてから走らないとダメだよ」とアドバイスをいただき、今回の負傷は、正しい手順を踏まずに走り始めたことが最大の原因だったようです。これは自身の不徳を責めるばかりですが、手術を受けた歯の痛みも強烈だったところに、かつての大恩人の訃報という心身ともに落ちまくり状態。結局、11月下旬くらいまで走ることはできなかったのですが、その間にスニーカーや、冬に向けたウェアなどを現実逃避と言わんばかりに購入しました。それはまた次の機会に。

(つづく)



飯田橋から新目白通りを走って江戸川橋へと向かう途中の1枚です。ここを直進すると首都高速早稲田出口~高田馬場に向かうのですが、平行して神田川が流れています。横浜の港町で生まれ、東京に出てきてからも江戸川、神田川と水場(神田川を水場と言い切っていいのかはさておき)の近くで暮らすことは自分的には割と重要で、深夜、静かな川沿いをヒイヒイ言いながら走るのは至福の時間だったりします。が、逆に川沿いでなければ起こりえないアクシデントに巻き込まれたり、足が治ってランニングを再開してから、このシリーズ記事も深夜のランニングというか、暗闇の珍獣祭りになっていきます。ご期待ください



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